簿記二級に苦戦していませんか?最近、範囲が増え難しくなりました、効率のいい勉強をしていますか?
しかし、しっかり基礎を固めれて効率のいい勉強をすれば独学でも半年あれば確実に受かります!
実際にわたしも受かりました今回は三級に続き二級の勉強方法を紹介していきます
三級を読んでない方はこちらから
年々範囲が増えている簿記二級
簿記二級は平成28年から問題の改定があり一級の範囲が二級に追加され始めました。今後、連結会計が入ってくるので前回より範囲が増えてくるので要注意です
改定理由としては現在の試験内容と実務とでは大きなズレが生じているのと、支店ではなく子会社を持つ会社が増え、連結会計が重要になってきています。
また、海外進出や外国での取引も進み、円だけでなく外貨ベースでの取引も増え手いるため
こうした取引に対応する必要がでてきたので改定がされたのだといわれています。
既に追加された範囲
- 費用・収益の認識基準
- クレジット売掛金
- 電子記録債権・債務
- 子会社株式・関連会社株式、その他有価証券など
- 課税所得
- 圧縮記帳
- リース取引
- 外貨建取引
- 連結会計(ダウンストリーム)
平成28年と29年で既に多くの範囲が追加されました。平成30年に追加されるのは下の表を参考にしてください
- 連結会計(アップストリーム)
- 税効果会計
- 製造業を含む会社の決算処理
簿記二級難易度は高い
簿記二級と三級との大きな違いは工業簿記が入ってくることです。それによりテキストの数が増えます。
さらに問題の改定もあり範囲も増えたのでしっかり準備をする必要があります
ここ数年の合格率になります
平均的に見て約20%~30%といったところでしょうか。ただ、27、28年の試験では10%近くの合格率になっています。難しい試験ですね、最高の合格率47.5%と最低11.8%ではかなりの差が出ています。
しかし、範囲が増えても新しい範囲がメインで出ることはなく基本的な問題が主体で出題されます。そのため、新しい範囲を入念に勉強するのではなく、基礎をしっかり勉強しましょう
簿記二級の点数配分
大問1商業(20点)
近年の傾向は仕分け問題になります。仕分けは簿記の基礎になるので確実に点数を取れるように対策をして時間を掛けずに解いてしまいましょう
大問2商業(20点)
大問2では個別問題や伝票会計が出題され、どこが出るかはその回によって変わるので半分取れればいいと思います
大問3商業(20点)
清算表や財務諸表の作成問題が出題されます。三級よりも複雑で難しくなるので問題集や過去問でしっかり対策が必要になります
大問4工業(20点)
費目別計算・部門別計算・単純個別原価計算・本社工場会計、標準原価計算などが出題されます。大問4は比較的点数が取りやすいので、満点を取るつもりでいきましょう
大問5工業(20点)
大問5では総合原価計算・標準原価計算・直接原価計算などが出題されます。応用問題が出てきますので、基礎をしっかり固めて工業簿記の仕組みを完璧に理解できるようにしましょう。
工業簿記を優先的に勉強するのが合格の近道
簿記二級を合格するためには工業簿記がカギになってきます。
工業簿記で40点取る事ができれば残りの30点を商業簿記で取って合格する事ができます。
商業簿記は三級で勉強した内容が入ってくるので聞き慣れた言葉があり最初は取り組みやすいが、レベルの高い問題が多く点数を取るのが難しくなってきます。
一方で工業簿記は商業簿記に比べて、範囲も狭く計算がそこまで複雑ではないので点数を取りやすい傾向があります。
二級の勉強をする時は最初に工業簿記から始め、基礎をしっかり固めましょう!
簿記二級の勉強時間は200時間
勉強時間は個人差はありますが約200時間といわれています。また、簿記二級の勉強期間は4~5ヶ月がベストで長くても半年がいいと思います
合格までに使用したテキスト
みんなが欲しかった 簿記の教科書 日商2級 商業簿記
みんなが欲しかった 簿記の教科書 日商2級 商業簿記 第7版 (みんなが欲しかったシリーズ)
三級と同様にみんなが欲しかったシリーズの教科書をつかいました。独学でつまずきがちな箇所をワンポイントで解説していて難しい内容でもすんなり理解ができる工夫がされています。
フルカラーで作られているので、見やすく飽きることがなく勉強ができます。
各章末に「基本問題」があり知識を学んだすぐ後に関連問題を解くことができ、覚えたか確認をする事もできます。
みんなが欲しかった 簿記の教科書 日商2級 工業簿記
みんなが欲しかった 簿記の教科書 日商2級 工業簿記 第5版 (みんなが欲しかったシリーズ)
商業簿記と同じ作りですが、初めて勉強する人のために「はじめての工業簿記ザックリ講義」という全体像を把握するための解説も載っているのでオススメです
日商簿記2級 みんなが欲しかった やさしすぎる解き方の本
この本で簿記二級の解き方を覚えます。問題の本質を捉えられる「解き方パターン」が載っていて
「解き方の道しるべ」でキメ細かに解説しています。
まずは「例題」を解きスムーズに解けたらそのまま次の「例題」へ進みますが、もし解けない問題や不安な点があったら、「解答の道しるべ」で解き方を手順から確認する。この手順で勧めていきます
教科書ではカバーできなかった応用問題などをこの問題集で対策しましょう!
合格トレーニング 日商簿記2級 商業簿記
合格トレーニング 日商簿記2級 商業簿記 Ver.12.0 (よくわかる簿記シリーズ)
こちらの問題集はやってもやらなくてもいいと思います。私は多くの問題を解いて慣れたかったのでやりました。
合格トレーニング 日商簿記2級 工業簿記
合格トレーニング 日商簿記2級 工業簿記 Ver.8.0 (よくわかる簿記シリーズ)
基礎から応用まで網羅しているので、この1冊を完璧に仕上げれば工業簿記はほぼ満点を取れると思います。ただ、解説は最低限しか書いていないので必ず何かしらの教科書を用意してやることをオススメします
合格するための過去問題集 日商簿記2級
合格するための過去問題集 日商簿記2級 ’18年6月検定対策 (よくわかる簿記シリーズ)
最後に過去問で試験になれましょう。
- 大問1
- 大問4
- 大問5
- 大問2か3
この順番で解いていました。仕分けを最初に解いて緊張をほぐしていました。サクッと仕分けを終わらせたら、工業簿記を確実に満点を取るつもりで解きます。
この時点で理想は56点~60点を取れているとベストです最低でも52点は取りましょう。
残りの時間で大問2と3を解きます。それぞれの大問で10点取れれば合格できるので、闇雲に解くのではなく、確実に取れる/自身を持って正解と言える問題だけ解きましょう。