近年、簿記の知識はビジネスパーソンに必須の知識となりつつあります。簿記の知識があれば、取引先や自社の経営状態を把握することができます。
また、就活生なら就職先の企業の状態を知る、企業分析ができるようになります。
企業からの需要はあるが、実際に取るのは難しい、、ではどうすればとれるのか?
今回は、わたしが簿記三級を取るまでにした勉強方法とオススメテキストを紹介していきます。
Contents
簿記とは
簿記とは、ある経済主体が経済取引によりもたらされる資産・負債・純資産の増減を管理し、併せて一定期間内の収益及び費用を記録することである。(Wikipedia)
ビジネスパーソンに必須の基礎知識。経理・財務担当以外でも、職種にかかわらず評価する企業が多い。基本的な商業簿記を修得し、経理関連書類の適切な処理や青色申告書類の作成など、初歩的な実務がある程度できる。中小企業や個人商店の経理事務に役立つ。(簿記 | 商工会議所の検定試験)
多くの大学生や社会人の方が取ろうと考えている、あるいは既に持っている資格ではないでしょうか
引用にも書いてあるように、就活や転職をする際に企業から評価されることがあります。しかし、簿記三級は初歩的な実務がある程度できるようになり、中小企業や個人経営で役に立つと書いてありますが、
大企業の経理事務をする場合には三級ではなく、二級や一級を持っているといいと思います
簿記三級の難易度 二人に一人が合格している?
簿記三級の合格点は100満点中70点です。つまり、7割取れないと合格する事はできません。
しかし、逆に3割は落としてもいいと考える事もできます
表を見ると、ここ数年のだいたいの試験が40~50%の合確率になっています。141回~143回までは合格率が20~30%の間に下がっていますが、それ以外の年は二人に一人が合格しています。
基礎がしっかり理解していれば、たとえ難しい問題が出てきたとしても基礎の問題で正解すれば合格できるように上手く作られています。ですので、簿記3級に合格するためには、レベルに合った勉強法やテキスト選びが重要になります。
簿記三級に合格するための勉強時間
簿記では普段の生活ではあまり関わる事の無い用語が多く使われています。そのため、商学部や経済学部などの学生や経理などに関わっていない人からすると知らない用語が多いと感じて、難しくて堅苦しと思ってしますかもしれません。
したがって、こういった慣れない分野を勉強するときは1日にまとめてやるのではなく、毎日コツコツやるのが効果的です。わたしは約一ヶ月勉強して合格しました。最初の1週間は毎日一時間、2週間目は3~4時間、残りは過去問をやっていました。(詳しくは後ほど説明します)
しかし、毎日どのくらい時間を取れるかは人それぞれだと思いますので、1日に多く取れるのであれば短期間(2~3週間)で勉強するのも1つの方法かもしれません。
実際に使った簿記三級のテキスト
はじめての人の簿記入門塾―まずはこの本から!
こちらの本は簿記が初心者という方にオススメの簿記を本格的に勉強する前に読んでおくといい本です。簡単な簿記の流れや仕組みなどが書いてあります。
簿記は数字を扱いますので抵抗がある人も多いかと思いますので、こういった入門書で大まかな内容を理解し全体像を把握する事が大切です。
そのために一冊として勧めす。
イラストが多く使われているから、読みやすかったです。半日あれば読み終わりますので、サクッと読んでしまいましょう!
みんなが欲しかった 簿記の教科書 日商3級 商業簿記
みんなが欲しかった 簿記の教科書 日商3級 商業簿記 第6版 (みんなが欲しかったシリーズ)
こちらの本はテキストになります。この本の一番のいいところはカラーの図版でわかりやすいことです!
図もすっきりしているので、覚えるべきポイントが一目瞭然。そのため、このテキスト飽きずに最後までやることができます
また、各章末に収載されている「基本問題」を解くことで、そこまで学んできた知識の定着ができます。
スッキリわかる 日商簿記3級
スッキリわかる 日商簿記3級 第9版 [テキスト&問題集] (スッキリわかるシリーズ)
こちらの本は、最初、勉強した時に使っていたのですがカラーの図版ではなく、単調になっているなため2,3日で読むのを止めてしましました
初学者にはカラーの方が見やすく視覚的にも飽きる事がありません。どちらも人気テキストが自分に合う方を使ってみてください。
合格トレーニング 日商簿記3級
テキストを読み終えたら、問題集を解きます。簿記はアウトプットすればどんどん理解が深まります、実際に電卓を使い、さまざまな角度から問われる問題を解くことによって自分に足りないとこも把握する事もできるでしょう
こちらの本は多くの問題があるのでオススメです。
また、みんなが欲しかったシリーズを実際使ってみたら、少々内容が不足していることがわかりました。しかし、こちらの問題集をやることでそれを補うことができました。
ですので、この1冊をきちんとやり込み、理解すれば、おそらく解けない問題はほとんど無くなります。
一応「合格テキスト」というこの問題集のテキストがありますが、中身が文字の羅列になっているだけで絵などもあまりありません。初学者が独学で使う場合はあまりオススメできません。
合格するための過去問題集 日商簿記3級
合格するための過去問題集 日商簿記3級 ’18年6月検定対策 (よくわかる簿記シリーズ)
問題集を一通り終わらせたら、過去問を解きます。過去問をやって試験問題になれて時間配分を把握しましょう。
12回分の過去問が載っているので、時間が無くても最低で2~3年分はやりましょう。
間違ったら、問題集やテキストに戻って間違えたところをもう一度学び直す。これの繰り返しをします。
合格するまでの勉強スケジュール
- はじめての人の簿記入門塾―まずはこの本から! 1~2日
- みんなが欲しかった 簿記の教科書 日商3級 商業簿記 1、2週間
- 合格トレーニング 日商簿記3級 1,2週間
- 合格するための過去問題集 日商簿記3級 4,5日
おおまかですがこんな感じでやっていました。できるかぎりアウトプット期間を長くとることが大切になると思います。
過去問は1日2~3回やっていました。過去問に関しては、解くことよりなぜ間違えたのかを考えるため、復習の時間を多く取っていました。
まとめ
実際に受けてみた感想は、簿記3級なら勉強すれば誰でも独学で合格することができる資格だと感じました。もちろん、しっかり勉強して準備する必要がありますが。
計算の速さと正確さも大切になってくるので、電卓の値段はケチらないほうがいいです。
打ちやすさや大きさも考えて買いましょう!
こちらが私が使っている電卓です↓
もし簿記三級を半年かけて取ろうと考えていたら、止めた方がいいと思います
時間をかけるなら、せめて3ヶ月だと思っています!簿記三級は時間をかけて取る資格ではなく、短期間でサクッと取る資格です